高円寺日記☆痛T.com

高円寺の街情報やら製作したTシャツの宣伝やらアパレル業界やら古着業界などの話

高円寺フェス終了

昨日、無事高円寺フェスを終了することが出来ました!

スタンプラリーには1000人近いお客様が参加してくださり、

高円寺の街も昨日はいつも以上に活気があったね!との声をあちこちか

ら頂いて、事務局一同喜んでおります。

本当に有難うございました!

色々と反省しなくてはいけないことや、やりたい事やアイディアなども

浮かび次回に大きく繋がりそうです。


来年もまたパワーアップして取り組んで行きたいと思っています。

その際はまた何とぞよろしくお願い致します。

ショーオフ26号掲載【モグモグエンジー】

入りづらい店in高円寺・シリーズ第2弾
 
 以前好評を博した『入りづらい』シリーズ第2弾だ。あまり気の進まない企画である。[シリーズ]としてしまった以上、入りづらい店にあと3回も4回も入らなくてはならないのかと気が滅入る。
だが原稿締め切りまで時間が無い。

今更知り合いが「実はココこそ高円寺で一番入りづらい店だ」と言い出した店に行ってみると、確かに入り口の両横に人を阻むように設置されてる洗濯機とエアコンのでっかい室外機やら、引き戸の取っ手部分の修理にほどこされてるビニールテープやら他店には中々無い状況。とても入りづらく熊のようにウロウロ逡巡していたが、住宅街の只中にあるため通報されてもイヤなので入店!
すると真昼間からビールを飲んでる客が一人。一般的に、入りづらい要素として「客を誘っているとは思いにくい外観」の次に「常連」の存在があるが、ここでも早速のお出迎えだ。フットワークを効かせて相手に踏み込んだ途端軽くジャブを食らった感じか。
とりあえず着席。すると店のおばちゃんが何もそこまで、というくらい困った顔をしている。今まで新規客が来て「ビックリ」程度の顔には何度か出会ったが、そんなに困った顔はないだろーとこちらも困りながら壁のメニューを見ていると、昼飯を食いに来たワタシに対しておばちゃんが
「…あのー、私は何も出来なくて…夕方なら店主が来るからその時来てくれない」と言い出した。
いきなりものすごいストレートパンチ。えっえー!だってのれん出てたし、お客だっているじゃん!と隣の常連の出されているモノを見てフックを浴びる。ビールとゆで卵とメンマ…。ますます困り顔のおばちゃんの顔を見て仕方なく店を出るワタシ。トホホ。
 別の団員にも行かせてみた。その団員が到着したとき、やはり入りづらくてしばらくウロウロした後、ちょっと店内をガラス越しにのぞいて見たと言う。テレビで大音響で叶恭子がダイヤを持って失踪した?「妹」のことを語っている傍ら、使いかけのようなまな板と包丁がそのままに。だが人影は無く、思わずおばちゃんか店主は床に倒れてるのかと探したが幽霊船のような光景に怖くなり、その場を逃げ出したという。

 仕方が無いので?その夜19:00頃行ってみた。人の気配がする。ガラガラ戸を開けると店主らしきおじいちゃんがいた。良かった、会えて。ところがこっちがホッとしているのにおじいちゃんがニラみ付けている。丸顔のイカリヤチョー介といった感じの風貌、チノパンにチェックネルシャツ+ダウン、安くなさそうな耳宛付きキャップという意外にアメカジおしゃれなおじいちゃんがニラんでる。
ボディーにブローをずんずん食らっているようなプレッシャーの中、もちろんワタシはニラみ返すでもなく、あらためて結構数あるメニューを見る。安い!ラーメン350円、他のものも600円以下だ!
しかし!ワタシはやせても太ってももぐもぐジャーナリストだ。昼間のつまみ「ゆで卵+メンマ」とか冷蔵庫が家庭用だとか、厨房に生活品はあふれてるのに、肝心の料理材料や備品はあまり見当たらない様子などを瞬時にインプットして、かなり高度な判断をはじき出した。
「ラーメンください」と告げる。
またニラまれたが、うむ、とうなずいてくれた。そういう顔なんだろう。ここでワタシが下心を抱いて手間ひまかかるカツ丼なぞオーダーしようものなら、下手すれば一時間以上かけて作ってくれるか、まあ「今日は無い」と言われるのが95%くらいの雰囲気だったのでベストチョイスであったろうと思われる。
 非常に精神的に厳しかったオーダーを終え、店内を見渡すと、昼の客もそうだったがどうみても独身だろうという中年の常連客が2人ほど、ハムサラダだけをつまみにお茶割を飲んでいる…と思ったら、ちょっとヘン。周りに焼酎が見当たらない。2リットルのペットボトル茶をそれぞれがひたすら飲んでいる。ペットボトルの中に既に酒が仕込んであるのか??まさか…まあ常連だけの秘密でもあるのだろうと気にしないよう務めたが、私が帰るまで彼らはMYペットボトルのお茶?を飲み続けた。店内にはやたらカレンダーが目隠し代わりなのか貼ってあり7種類、意外にマメなんだな、と思ったのはそのうち5種類が今年のカレンダーでした。
 さて、おじいちゃんがラーメンを作り始める。ああ、鍋2つ、湯を沸かし始めた…スープ用と麺ゆでる用。メニューを決める際、あるはずの仕込みスープやたれの寸胴鍋などが見当たらなかったので不安を覚えたが、看板メニューのようでもあったので奥のほうから引っ張り出してくれるのを期待していたのだ。しかし一からスープを作るようだ…。
もしカツ丼にしていたらどーなっちゃってただろうか。まず肉を買いに行っていただろう。スープ用と思われるほうに鶏がらスープの素を入れ始めた。私の目の前で「入れすぎ!いれすぎ!」というくらいタップリ。そしてトッピングはモヤシと、なんと、半分欠けたチャーシュー一切れ!おじいちゃん半分つまみ食いかよ!と突っ込みたいのをこらえ、色々な思いで頂きました。もう、KO負けです。いろんな意味で。

 基本的にこのシリーズは、非日常的空間を多少マゾ的快楽をもって味わうものなのだが、マックでエビちゃんとか食べていては絶対に見ることの出来ない世界を垣間見ることが出来る。
独身中年常連達は何故イカリヤじいさんの仏頂面とハムサラダを肴にお茶なのか。あなたの知らない世界。
自分は何が出来るか?
今の仕事でいいのかオレ?
人生とは?などとクヨクヨ部屋で悩んでる暇があったらこういう店に足を運べ!きっと何かが見つかる。かもしれないこのお店はあずま通りを早稲田通りに抜けて渡り、左に曲がって牛乳屋と洋服の仕立て直し屋の間の路地を行き一分ほど。店名『三楽』。
 ただですね、フォローを入れるわけでもないですが、昔はおじいちゃんもバリバリやってたんだと思いますよ。寄る年波で引退したくても、己の腕一つでやってきた職人というのは店を離れられないんですな。老店主の深い顔のシワに刻まれた年月の重みに感じ入る心の旅路。あーほんとにシリーズなのこれ。

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プロフィール

痛T@サク

Author:痛T@サク
ようこそ!高円寺で洋服屋と古着屋をやってます
あと高円寺フリーペーパータウン誌show-off(ショーオフ)の編集にも携わっております。
まとまりはありませんがその周辺のことをダラダラ書いてます、まあ寄っててください。

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